スロータス(経路)①

消化力と未消化物と共に、経路の概念もアーユルヴェーダを理解するために必要です。
スロータス(srotas)をおおまかにくだ、管と表現することもありますが、語源的には浸出するためスロータスまたは、流れるためスロータスといいます。
人体内で構成要素の原料を運ぶのがスロータスの機能です。
いわば体内の輸送システムを表す意味で経路という言葉が使われます。
七つの構成要素を運ぶために七種類の独特のスロータスがあります。
例えば、筋肉構成要素の原因物を運ぶ経路は、正常状態ではそれだけを運びます。
七つのスロータス以外に、大便、尿、汗を運ぶ三つのスロータスとプラーナ(prana 生気)、アンナ(anna 食)、ウダカ(udaka 水)を輸送するスロータスが三つあって全部で13種類の経路があるとアーユルヴェーダの『チャラカサンヒター』にあります。
命を継続するヴァータ、ピッタ、カパの三つのドーシャはとても微妙なので、どのスロータスでも通れて体全体に動き回ります。
また、五官によって感覚できない超感覚的な精神(マナス manas)は、意識のある人体全部に輸送しますが、意識のない毛と爪には入りません。
ドーシャと精神がスロータスの中を動くとアーユルヴェーダでは説明されていますが、そのために13以外の別のスロータスを認めていません。

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